笑顔の濃い人

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ブルーグラスの星が1つ落ちました。
その人の名は四方敬士さん。
私のようなブルーグラス・ビギナーにとって、友人と呼ばせていただくのはあまりにもおこがましい巨星です。
数少ない彼の思い出を私なんかが書く必要があるのか、とも感じましたが、多くの方々がブログや日記に綴っておられるのを拝読し、私の拙い思い出語りが彼の人物像を皆さんの心に深く刻み留める一助にでもなれば、とも思いなおしました。
と言っても今となれば思い出すのはバッタリお会いしたときのあのトレードマークのようなスマイルだけのような気もします。

7,8年前、ナッシュビルを訪れた際、友人を介して憧れのBlue Bird Cafeにエスコートしてくださったのが四方さんとの出会いでした。
その夜はRadney Foster、Joy Lynne White他4名のRound。
初めてのBlue Bird Cafeで素晴らしいライブを聞くことができ、しかも日本では珍しいRoundというスタイル(お店中央に4人が車座に座って順番に唄っていく。お客さんは彼らのぐるりを囲む)を見られて、おおいに感動したものです。
翌日は同じ店で、カントリーのシンガーソングライターからリズム&ブルースに転身したMichael Hendersonのライブがあると聞き込み、「私、明日も来ます!」と高らかに宣言したら、お忙しいところを翌日もお付き合いくださり、Michael Hendersonに「日本から来たジョージ・ストレイト・ファンの人」と紹介され、意味なくちょっと恥ずかしかった憶えが・・・(^^;;;

その後は箱根フェスや来日アーティストのライブ会場などでお目にかかることもたびたびあり、そんな時にご挨拶のために歩み寄るととてつもなく濃いビッグスマイルを下さる方でした。
その笑顔、もう拝見できないと思うと大変寂しい。
深い交流があったわけでも長いお付き合いがあったわけでもないのに、昨日はちょっと自分では律しきれない感情の波があり、ロッキートップのライブでは哀悼の気持を込めて黒い服を着用し、ステージに上がらせていただきました。
心からご冥福をお祈りいたします。

コメント(9)

ボクはまったく面識がない方ですが、JuneAppleの頃(グルーンギターにらした頃)から、四方さんのレポートは‘本場の今’を感じさせてくれて何回も読んでいたものです。今、ムーンシャイナーを再び定期購読するようになって、やはり四方さんのレポートは一番の楽しみでした。

ご冥福をお祈りします。

PS.今日は平塚に行くべく画策中です!

日本ブルーグラス&カントリー界にすばらしい足跡を残して、あまりにも早く逝ってしまわれました。
本当に残念です。

春ちゃんレポート、楽しみにしています。
7日はサムズアップでよろしくです。

四方さん亡くなられたんですね。コイケ姉さんの書いておられる、ナッシュビルのBlue Bird Cafeの2日目のMike Henderson、私もお供させていただきましたが、あの時が、お話しさせていただいたのは最初で最後でした。が、いろんなところでプロデューサーやコーディネーターとしてのお名前は拝見してて、カントリーやブルーグラスを通して日米の架け橋となって、素晴らしい仕事をしておられましたね。
Blue Bird CafeでもベースのGlenn Worf やキーボードのJohn Jarvisなんていう有名ミュージシャンに気軽に紹介してくれたりして、感動しましたねえ。
ご冥福をお祈りいたします。

>toisaくん
リズム&ブルースでは誰もついてきてくれず、一人で行くのは心細かったので、toisaくんを半ば拉致して一緒に行っていただきました。
アナタに撮っていただいたJ.Jarvis&G.Wolfとの3ショットは額に入れてサイドボードの上に飾ってあります。(^-^)V

そうなんですか、四方さんんが・・・なぜ?
私がナシュビル詣をしていた頃、私が行く場所行く場所に四方さんが居ました。
ヴァンダービルド病院の神経内科医(チェとアトキンスの主治医)、ジョーグレイザー、あと諸々の人の宴会に四方さんが来たり、あるジャズシンガーのライブに、オーダーのベストを作っている人の店にと。。。。あと、あるミュージシャンと食事をしていたら、なぜか、偶然にその店に来ていたり・・・

でも、四方さんも不思議だったでしょうね。 キッと!

>ソコブタさん
ジョギング中の心筋梗塞だそうで、本当に痛ましい事です。

私にとっても四方さんは「突然目の前に現れる」方でした。
それだけに、またどこかでバッタリお目にかかるのでは?と思えてなりません。

四方さんは権威と金持ちが嫌いな純粋な人でした。
音楽的には深遠な部分を探究し、エデイー・ベイヤーズの凄さを教えてくれたのも彼でした。
ナッシュビルのプロデューサーの所でデビュー前のリアン・ウオーマックのCDを聞き一緒に感激したのが思い出されます。
大阪外大出身だけに正確な英語を話す様によく注意してくれました。
ご冥福をお祈りします。

とても悲しいですね。コイケさんのおっしゃる通り、突然目の前に現れる人でした。
去年の箱根フェスにも唐突に僕のテントサイトに来て驚きました。僕のブログに彼との最後のツーショットをアップしました。
「笑顔の濃い人」、突然現れ、消えてしまった。合掌。

http://banjo.blog96.fc2.com/

>マツダさん
素敵な思い出を綴ってくださってありがとう。
ずっとお元気でいて、もっともっと音楽のことを私も教えていただきたかったです。

>大森偏奇大入道さん
去年の箱根フェスでは最前列でビタミンズの10分間を最後までニコニコしながら聞いてくださっていました。
私にとってはいい思い出です。

INFORMATION

★コイケ&ザ・ビタミンズ

8月3日は
銀座「ロッキートップ
8月22日は
茅ヶ崎「BOTCHY BOTCHY
9月14日は
銀座「ロッキートップ

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このブログ記事について

このページは、koikeが2008年8月 5日 10:02に書いたブログ記事です。

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